2004年 10.23新潟県中越地震 (23rd October, 2004 Niigata-ken Chuetsu Earthquake)


はじめに

2004年10月23日土曜日夕方5時56分,新潟県中越地方を地震が襲いました.最大震度は,小千谷市等で観測した震度6強と発表されましたが,停電の復旧にともない,30日に気象庁は川口町で震度7を観測していたと発表しました.最大震度7は1995年の兵庫県南部地震(阪神大震災)以来はじめてで,当時は被害状況をみて震度を7と決定しました.震度計による震度7の計測は観測史上初めてとなります.人口の少ない田舎で発生した地震であるため,被災者数で見ると大したことのないように見られますが,全く復旧の目処の立たない集落も多数存在し,インフラ構造物も壊滅的な被害を受けています.そのため,当事者の新潟県は,新潟県中越大震災と呼んでいます.震度6を超える余震が計4回も発生しており(内,1回は27日),被害調査も本当に命がけといった感じです.私も被災者の一人でありますが,地元の利を生かし,調査を行った記録をここに記しておきます.

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