2005/4/29 の調査 (29th April, 2005 Investigation)
はじめに
雪もだいぶん溶けたので,川口町から,木沢トンネル,塩谷の方を探索してみました.山はまだ雪が多く,地盤調査にはちょっと早すぎました.
木沢トンネル
- 木沢トンネルを南側坑口(木沢)から北側坑口(塩谷)に抜けました.木沢トンネルはNATM工法だそうです.トンネル中程にはこの様なクラックが発生しています.
- 北側坑口は下りになります.トンネルが崩れても大丈夫なように鉄骨でシェルが組まれています.そこで被害が大きいことがわかります.
- 北側坑口に向かって東側の壁の大亀裂です.斜めに亀裂が延びています.まるで,鉛直方向に圧縮破壊されたようになっています.
- 北側坑口から撮った東側の壁の大亀裂です.
- 北側坑口から撮った西側の壁の大亀裂です.左右同様な亀裂が発生していることがわかります.
- 亀裂の詳細です.
- かなりずれているのがわかります.
- 北側坑口です.大亀裂が発生している辺りまで土かぶりが浅く傾斜していることがわかります.崖側もほとんど土かぶりはありません.まだ雪が多く,上に登って調査することは出来ませんでした.亀裂が発生している辺りから坑口まで下りになっているのも気になりますね.
塩谷トンネル
- 塩谷トンネル西側坑口に向かって左側のすべりです.水が流れており,集水地形であることがわかります.
- 塩谷トンネル西側坑口に向かって右側のすべりです.土石流化していることがわかります.
- 塩谷トンネル西側坑口です.坑口でこれだけのすべりがあったにもかかわらず,塩谷トンネル自体はほとんど被害がありません.
その他
- 県道71号線(木沢-塩谷,木沢トンネルより北側)の表層崩壊です.渓流を堰き止めるような形になっているようです.
- 塩谷の集落です.地震で被害にあった建物も,雪でさらにつぶされています.
- 県道71号線(木沢-塩谷,木沢トンネルより南側)にあった雪崩防止柵のすべり落ちです.
- 基礎は泥岩に固定されていたようです.大きく崩れてしまうとひとたまりもないですね.
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