2004/11/7 の調査 (7th November, 2004 Investigation)
はじめに
中央大学の石原先生,東京理科大学の塚本先生らと濁沢(県道23号線)から山古志村の調査に入りました.
山古志村,虫亀地区
- 山古志村の標識が見えてきました.
- 入るとまもなく,土砂が車の行く手を遮ります.歩くよりなさそうです.
- 大きなすべりです.赤っぽい土はローム系でしょうか.所々に黒い泥岩層も見えます.
- 黒い泥岩層なんですが,表面はクラックでボロボロになっています.
- 地すべりの全景です.どうしてもこの地すべりの上に登ってみたいという衝動に駆られます.
- やっとの事で,上に登ってきました.棚田の風光明媚な風景です.この村が廃村の危機に立たされているとは...
- ちょうど池のところから崩れたようです.養鯉池の影響はあるのでしょうか?
- 上からの眺めです.円弧すべり系でしょうか.すべり層のようなものは見られません.水が湧き出たような跡はあります.
- 錦鯉も死んでしまっています.
山古志村,桂谷地区
- 道路が完全に崩れています.通れるのでしょうか.
- ぬかるみに足をとられながらも,何とか進んでいきます.
- 擁壁が田んぼに投げ出されています.
- これは典型的な地すべり地形ですね.地すべり崩積土の何ヶ所かで崩れているのがわかります.地すべりのすべり面と地震で崩れる場合のすべり面は違いそうです.
- 雪崩防止柵も被害を受けています.直接基礎を岩盤に固定させ,ワイヤーで上から引っ張るタイプです.
羽黒トンネル周辺
- 羽黒トンネル西側坑口付近で大崩落が起こっています.
- 近づいてみましょう.建物も壊れています.
- 土砂に巻き込まれた家もあるようです.
- 羽黒トンネル坑口(こちらは隣接する歩道トンネルの方)まで土砂が迫っています.
- 羽黒トンネルも坑口付近にかなりクラックが入っています.今回はここまでとし,引き返すことにします.
山古志中学周辺,県道23号線
- 山古志中学です.避難場所として使われていたようです,
- グランドにはクラックが多数入っています.ヘリポートとして使われていたようです.
- グランド前の道路ですが,ガタガタですね.
- このような大きなクラックが入っている池が多数ありました.
- 砂防ダムがありました.土砂が溜まっているようでが,土石流発生まではいっていません.
- 道路が完全に崩壊しています.土手の上には田んぼがあります.土手の下には矢板が打ってあり,道路下斜面には擁壁もあったみたいです.水はけが良すぎたので矢板が打たれたのでしょうか?
- 道路が陥没しています.斜面保護はどうされているのか見てみましょう.
- きれいなパネルですね.これはテールアルメでしょうか.テールアルメ自体からは被害がわかりませんが,道路は被害を受けています.全体的に前にはらみだしてきたのでしょうか.テールアルメも地震に対して完璧ではないようです.十分な締固めと排水設備が必要です.
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