はじめに

この日は震度7を記録した川口町周辺を調査することにしました．私の専門から，建物というより主に地盤被害についてです．

小千谷駅

小千谷駅 No. 1	小千谷駅 No. 2	ホーム No. 3

1. 小千谷駅です．ロープが張ってあり，駅は立ち入り禁止になっています．
2. 地盤沈下等でガタガタになっていますね．
3. ホームも地盤沈下しています．柱の基礎との相対変位でわかります．

川口町中心部

お寺 No. 4	自衛隊 No. 5	川口町役場 No. 6	川口駅前 No. 7	川口駅前 No. 8

4. お寺も無惨に壊れています．
5. 自衛隊の駐屯基地のようになっていますね．
6. 川口町役場です．色々な人が情報を得ようと集まってきています．
7. 川口駅前です．この民家，本震の時はまだ立っていたのですが，余震でつぶれたそうです．
8. こちらの方もかなり被害を受けていますね．

武道窪，県道582号

道路被害 No. 9	迂回路 No. 10	すべり No. 11

9. 谷部の盛土道路が大きく被害を受けています．
10. この迂回路，行政の対応が遅かったので，孤立してしまった集落の人たちが自分たちで造ったそうです．
11. きれいなすべり面が出ていますね．

木沢，県道871号

民家 No. 12	擁壁 No. 13	谷部盛土 No. 14	谷部盛土 No. 15	谷部盛土 No. 16

湧水 No. 17	谷部盛土 No. 18	谷部盛土 No. 19

12. 民家が完全につぶれてしまっています．
13. 擁壁の間から裏込めのレキが漏れてきています．
14. 谷部の盛土区間です．やはり弱いですね．
15. ものすごく落ち込んでいます．これを復旧するのは大変です．こちらは簡単には直せませんね．復旧できないようなところは，補強して壊れないようにするべきです．
16. 擁壁も流されたのか，全くわかりません．
17. 谷部なので，かなり水が集まってきているのがわかります．
18. すぐとなりの谷部盛土です．こちらは擁壁が残っているのがわかります．
19. 擁壁もほとんど意味をなさないですね．補強土工法を取り入れる必要がありそうです．

和南津トンネル近辺

和南津橋 No. 20	新幹線橋脚 No. 21	倒壊？ No. 22	トンネル No. 23	地山 No. 24

20. 和南津橋です．段差になっていますが，復旧されています．ここで車両通行止めになっていますので，歩くことにしましょう．
21. 新幹線の橋脚も被害を受けています．
22. 家が倒壊して，車もつぶれたようです．
23. 和南津トンネルです．ここで完全通行止めになっていました．コンクリートがはがれ落ちたということです．フレームを持ち込んで復旧作業をするようです．
24. 横の魚野川のトンネル地山斜面を見てみると，表層がはがれ落ちています．ここも揺れが強かったのでしょう．

天納(国道17号線)

道路すべり No. 25	上越線 No. 26	上越線 No. 27	民家 No. 28

25. 国道17号線天納のすべりです．ブルーシートがかけられていますが，大規模にすべっていることがわかります．この下を通っている上越線にも被害が及んでいます．国道が通行不可では問題なので，この写真の左側の私有地を買い取って急遽，迂回路を造りました．急いでいたため，調査や強度計算とかあまりやっていないとか．．．
26. 上越線もレールが宙ぶらりになっています．奥の山も植生がはがれています．
27. 道路と鉄道をまきこんで，かなり深くすべったようです．
28. 近くの民家も被害を受けています．