T1-G.P.開催！！（平成21年11月）

T1-G.P.開催！！†

　第一回地盤研究室主催のソイルタワーグランプリ（通称：T1-G.P.)が開催されました．大会ルールにつきましてはこちらを参照してください．→B3ソイルタワー(予告編)(平成21年10月)
　負けたチームは「打ち上げの計画・実行をする」ということになっています．飲み会の幹事をうまく出来ると言うことは，仕事・実験をうまくこなせる証と言うことで大切なことなのです．
　策略と戦略が交差する時，ドライバー達の物語が始まる!!

試料公表編†

　11月20日にソイルタワーグランプリ（通称：T1-G.P.)で使用する試料の公表を行いました．用意した試料はMCクレイ（粘土），小名浜より採取した海砂，コンクリート研究室よりお借りした礫，○メリで購入した軽石，大学の裏山より採取した腐植土です．
　公表と同時に各チームのオーダーを取りました．公表した試料の中から使用する試料を三種類決め，乾燥質量の合計が400gになることを必要条件とし，使う試料の割合を一種類当たり20%を下限値として自由に配合割合を定めます．いろいろ縛りが多いのもソイルタワーの難しい所です．
　試料公表時間を過ぎているのにB3が，というかBMWザウバー・ラミレスチームが一人もいないという事態．まったく，どうなっているんだ･･･．
　なんとかラミレスチームのドライバーが来たところで公表とオーダーの受付を開始．見たこと無い試料にB3一同困ったような感じでした．ちなみに，監督者のM1もいたのですが，M1は口出し厳禁だったのでB3が何を選ぶかハラハラしながら見守っていました．
　そして，各チーム以下のようなオーダーとなりました．

　意外に腐植土が人気で驚きました．どこかしら礫は使うんじゃないかと思っていましたがどこも使わず・・・．あとはB3の詰め方次第で強度が変わってくるでしょう．本番がとても楽しみです．

◆試料の選択をみて優勝するチームはどれだと思う？

公表された試料	遅刻者待ち	「遅れてスマセーン」	待てないので公表

説明中	こっそり登場	試料に興味津々	触って試料を確認

皆悩んでます	オーダーチェック中	「どっか失敗しないかな」	安中君はまだ来ない

T1-G.P.本番!!　試料作成編†

　待ちに待った本番がやってまいりました．運営側は前日に夜な夜な密かに準備をしていました．特にブラウンGP・マッポン様は注目レーサーなので運営側としても失礼が無いようにと思い，ブラウンGP・マッポン様専用霧吹き，ブラウンGP・マッポン様専用試料入り箱を用意しました．面白かったです．
　大会説明が終わって合図と同時に大会が開幕．まず，載荷する順番を決めるクジを引くことに．載荷順も勝敗を決する重要なポイント．制限載荷回数は10回までというルール．用意された重りは0.2g，0.4g，0.8g，1.6g，3.2g，6.4gが各2つずつの計12個．計画的に載せないと「もっと載せればよかった･･･」なんて結果になってしまいます．一番初めに載せることになると，いくらの重りをいくつ載せていけば良いのか手本が無いのでどうすればいいか悩んでしまう．また，一番最後に載せるとなると，載荷を待っている間に供試体の水分が飛んでしまい含水比が変わってしまう危険があります．なので，始めと最後にはなりたくないですね．
　それぞれ試料が入った箱を開け，試料を取り出しました．実際のソイルタワーコンテストを意識していろいろな要素を含ませました．まず，試料は乾燥状態で出すって言ってないよね！　ということで、砂は含水比35％のビチャビチャ状態で，軽石は一日中水につけていた状態にして出しました．試料を見たB3一同結構動揺していました．シメシメって感じです．さらに，シークレット材料ということでA4半分くらいの新聞紙を用意しました．これまたB3一同困った表情を浮かべました．ナイスリアクション．
　各チーム次々と用意されたバットの中に試料を入れていくかと思いきや，ブラウンGP・マッポンチームは軽石の入ったジップロックを床に置き踏みつけ始めました．粉砕することによって粒子を細かくして混ざりやすくしようという考えだったみたいです．しかし，軽石は結構頑丈なもので，あんまり砕けなかったみたいです．
　事前に打ち合わせをしていた各チーム，役割分担もしっかりしておりスピーディーに作業は進んで行ってました．順調に詰めて行ってるかと思いきや，モールド内部に入れてたOHPシートが浮き始めたチームが続出．それでも押し戻したりして対処していたのですが，ブラウンGP・マッポンはモールドも浮き始めてきて大変な状態に．練習でマッポン監督が見せた状態と同じ事に･･･．さすがに修復できないので作り直していました．
　なかなか練習通りに詰めていけてるチームはいなく，四苦八苦していました．特にBMWザウバー・ラミレスチームは試料が田んぼみたいにぬかるんでおり，モールド下から水が排水されている状態．詰めても詰めても一向に供試体の高さが変わらない．結局作成終了になってもモールドいっぱいに試料をつめ切ることが出来なかった．今大会では高さの規定が無かったし，それで失格にするのも大会として盛り上がらないので，足りない高さ分の質量は密度から逆残して算出しました．出来上がった供試体は各チームごとの特徴が出ていて見ていて面白かったです．
　レッドブル・テ○ドンチームの供試体は，腐植土と粘土の色をうまく使った縞々模様の供試体．含水比調整もしっかりしており，立派な供試体という感じでした．
　BMWザウバー・ラミレスチームは，チョコレートで供試体でも作ったの，という様な感じでした．側面からピョコっと出てた腐植土の根がチャーミングだとか･･･．明らかに小さい供試体，腐植土の含水比に踊らされ，うまく含水比調整も出来ていない感じでした．
　INGルノー・ナマハゲは，レッドブル・テ○ドンチームと同一同質の試料を使って作成．しかし、工夫はされておらず，資料全部が均一に混ざった供試体となっていました．しかし，含水比調整はうまくいっておらず，少々水気が多い気がしました．
　ブラウンGP・マッポンは，コンクリートの供試体のように白い供試体となっていました．しかも側面にOHPシートの文字が写っていてオシャレ．しかし，遠くから供試体を見ると――傾いている･･･．
　ちなみにどのチームもシークレット材料の新聞は細切れにされて他の試料と一緒に混入されていました．妥当な活用方法ですね．苦労して作られた供試体．はたして結果はどうなる･･･！

準備万全	箱に試料が入ってます	マッポン専用試料箱	「箱でかいよ！」

マッポン専用霧吹き	運営委員長説明	新聞紙に戸惑うB3	対してストーブに集まる監督

載荷順くじ引き	ジャンケンポン	何がでるかな×2	マッポンチームが最後

テ○ドンチームが最初	作成開始！	「砂がびちょびちょ･･･」	「軽石硬い！」

「何みてんすかー（温）」	分担作業で効率	練る練るね～る	新聞を細かく千切る

腐植土の根っこ取り	突く	ひたすら突く	見守る監督達

OHPシートが出てきた	下から試料が出てきた	何やら作戦があるようです	息をかけて水分を飛ばしてる

それクッキーちゃう土や	女帝視察	端面処理入りました	作業台汚い

レッドブル・テ○ドン	BMWザウバー・ラミレス	INGルノー・ナマハゲ	ブラウンGP・マッポン

T1-G.P.本番!!　載荷編†

　 　試料作りが終わり，いよいよ載荷試験へ．載荷順はクジ引きの通り，一番レッドブル・テ○ドン，二番INGルノー・ナマハゲ，三番BMWザウバー・ラミレス，四番ブラウンGP・マッポン，となっております．マッポンがラストというのは神様空気読み過ぎでしょう．
　載荷するチームは載荷前にプレゼンを行います．工夫した点や予想強度を発表します．これも評価の対象になっています．ちなみに，シークレット罰ゲームなるものが発表されました．それは，学長との懇親会への参加と言うもの．各学年各学科の代表者一名が参加し，学長に物申すという企画らしいです．なので負けたチームのB3誰か一人がその生贄に･･･．これぞ本当の罰ゲーム．
　まず最初にレッドブル・テ○ドンのプレゼン．工夫した点は腐植土と粘土を層状に重ねたこと，題名は「カオリンバーガー」とのこと．カオリンではなくMCクレイなのでは，というツッコミは無しで．とても可愛らしいプレゼンでした．プレゼンが終わりいよいよ載荷．重りを載せるときもM1は関与しないのがルールなので，橋本さんの怪力を頼ることが出来ない女の子にとって重り載せは辛い作業だったでしょう．トリマーにぶつけない様に，そして重りが真っ直ぐになるように載せるのがポイント．しかし失敗することなく無事に載せることが出来ました．
　次にINGルノー・ナマハゲ．コンセプトは「ポートタワーセリオン」だそうです．何でも秋田では有名なタワーだとか．レッドブル・テ○ドンと同じ配合の試料で作られた供試体．レッドブル・テ○ドンと同じ強度が出ると思っていたみたいだが，そうはいかなかった．12.8kgの重りが載っかっている時に少し沈下．及び腰になりこれ以上重いのを載せるのは危険だと思って，小さい重りを載せていく作戦へ．結局，6.4kgの重り一つ残して他すべての重りを載せる事ができた．曰く，「もっと載せればよかった･･･」
　三番目のBMWザウバー・ラミレス．側面から飛び出た腐植土の根がチャーミングでしょ，と強調．腐植土を多く用いた理由は，他のチームはどうせ粘土使うんだろ，それだと面白くないだろという理由が一つ．もう一つは，腐植土は粘土が入っていなくても粘性を発揮するからそれに賭けてみようとのこと．そのチャレンジ精神は賞賛に値する．しかし含水比調整をミスし，高さも足りていない，なんか水も漏れている，満身創痍みたいな供試体すっかり自信をなくしたみたいで，最初に載せる重りはまさかの0.4kg一個．しかし重りを載せていくと意外と耐えた．最後は見事に粉砕されました．どこからか「落ちろ」「失敗しろ」という呪詛めいたのが聞こえてきましたが気にしない．
　そして今大会注目のブラウンGP・マッポンの番．供試体を見たところ，やはり傾いている．軽石を細かくして他の試料と混ぜやすくし，強度を出すという目的があったみたいだが，失敗したみたいです．しかし，そこは数々の伝説を生み出している（現在進行形）松本が監督のチーム．何かやってくれるだろうと皆が期待する中載荷開始．重りを載せていくと供試体が沈下していく．これに焦った松本が「早く！重りを2つ載せい！」と声を上げる．しかし今村君は「慎重に行った方が･･･」と発言．それに対して「早くした方がいい！」と松本が発言をさえぎる．監督にそう言われてるので小さい重り2つを素早く載せる作戦へ．しかし，急に大きな重りを載せたことにより沈下が加速．已む無くドクターストップが発動．今村君が不満そうにしてたのが忘れられません．そして、この時もどこからかどこからか「落ちろ」「失敗しろ」という呪詛めいたのが聞こえてきましたが気にしない．
　すべての載荷が終了した所で計算タイム．今大会では載荷重量と供試体の比（グラム換算）により勝敗を決めます．BMWザウバー・ラミレスに関しては前に記述したとおり，足りない高さ分の質量は密度から逆算して算出しました．

結果発表です！

　以上の結果より，BMWザウバー・ラミレスが優勝！　に見えますが，BMWザウバー・ラミレスの値は正確じゃなくあくまで理論値であり，また，レッドブル・テ○ドンのプレゼンが大変すばらしかったということを踏まえ，レッドブル・テ○ドンが優勝！
　そして最下位はINGルノー・ナマハゲ．危険を承知に重りを載せてけばまた違った結果が見えたのではと思います．とりあえず，「人を呪わば穴二つ」ということです．
　罰ゲームの「打ち上げの計画・実行をする」は決まった，シークレット罰ゲームの学長との懇親会への参加はB3二人でじゃんけん．決まったのは岩田君でした．頑張ってください．

意外と白熱した戦いとなりました．B3には良い経験になったのではと思います．また，いろいろ改良点も見つかったので来年は今以上に面白い大会に出来るのではと思います．（やるかどうかは未定）

載荷台と重り	先生ご登場	レッドブル・テ○ドン	最優秀プレゼン賞

慎重に載せてます	重りは真っ直ぐかな	全部乗せれました	INGルノー・ナマハゲ

沈下した！	それでも結構載った	潰れてますなー	BMWザウバー・ラミレス

飽きてきたのでしょうか	初手0.4kg	唯一壊れた供試体	見事に粉砕

ブラウンGP・マッポン	真っ直ぐにはならんな	沈下し始めた！	耐えろ！耐えろ！の舞

松本「早く載せい！」	ドクターストップ	潰れちまってる	計算タイム

優勝を祝うドクロ	負けたナマハゲ	さらに負けた岩田君