2008年6月14日土曜日8時43分，岩手・宮城内陸地震が発生しました．震源は，岩手県内陸南部で，震源の深さは約8km，地震の規模はマグニチュード7.2と発表されています．最大震度は，岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強，宮城県大崎市で震度6弱を観測しました．私の勤務する長岡技術科学大学周辺では，ゆっくりとした揺れを感じ，どこか遠くで大きな地震が起こったのでは？と感じさせました．テレビの報道で，逆断層型の直下型地震であることがわかり，これだけの揺れなので，ものすごい被害をもたらしたかと思いましたが，なかなかこれといった被害報告が出てきません．それもそのはず，都市ではなく，山間地を襲った地震であり，少しずつ被害の全貌が明らかになってきました．被害を見ていくうちに，斜面崩壊が多いところなど中越地震と似ているなと感じ，実際の現地を見てみたいという衝動に駆られました．ただ，地元でもありませんし，通常業務に追われてなかなか機会がありませんでしたが，調査に行こうというお誘いがあり，この機会とばかりにそれに乗っかることにしました．