ながおか橋と道路の教室（平成23年8月）

ながおか橋と道路の教室（平成23年8月6日）†

　8月6日土曜日に，長岡市主催のイベント「ながおか橋と道路の教室」に講師として参加して来ました．このイベントは，信濃川長生橋上流に建設中の東西道路（仮称）の必要性を市民に紹介するとともに，橋や道路に関する建設技術を勉強しようというコンセプトのもと企画されたものです．今回は，地盤に関するテーマであったため，地盤の不思議と題し，地盤に関する基礎知識や社会問題となっている液状化現象に関する講義，東西道路の盛土建設現場の現地見学を行いました．このイベントでは，豊田准教授に講義を，テクニシャン高田に模型実験を，M2須佐見さんにアシスタントを担当して頂きました．

• 名　 称： 第6回「ながおか 橋と道路の教室」
• テーマ： 「地盤の不思議-液状化現象とは?」
• 参加者： 33名
• 内　 容： 実験を交えた学習会と工事現場の見学
• 会　 場： 長岡市消防本部 4階研修室
• 主　 催： 「ながおか 橋と道路の教室」実行委員会　（長岡国道事務所，新潟県地域振興局，長岡市，長岡商工会議所，公益社団法人土木学会関東支部新潟会）
• 後　 援： 長岡技術科学大学，長岡工業高等専門学校

　豊田准教授が行った講義では，時間があまり無かったせいか，早口になっちゃったり，専門用語をポロリしてしまったお陰で，参加者の皆さんが理解できたかどうか不安が残りました．イベント内容に関するアンケート結果がとても気になります・・・．模型実験では，K-NET（K-NETは・・・こちら）に公開されている加速度データを用いて，地下水位が高く，緩く堆積した砂地盤上に建築されたお家を模擬した模型を揺らしてみました．ただ揺らすだけでは面白くないので，マンホールの模型や鋼管杭で補強したお家を比較対象として一緒に揺らしてみました．実験結果に参加者一同感心して見ておりました．続いて，噴砂現象を再現する実験を行いました．この実験は，水で飽和した砂地盤に拘束圧100kPaを載荷させた状態で，振動台で繰り返し荷重を載荷し，間隙水圧を蓄積させ，砂地盤から一気に間隙水を排水させるというものです．排水経路に砂が詰まってしまい，1回目の噴砂実験は失敗に終わりました．大学の威信をかけ，排水経路を掃除して行った2回目の再実験では，見事に水と砂を噴出させることができ，参加者一同大変驚いておりました．最後に，ペットボトルを用いた簡易な液状化試験，通称「エッキー君」を参加者みんなで行いました．子供達には大変高評でした．
　全体を通して，地盤工学の基礎知識や液状化に関して分かりやすく説明を行いました．参加者皆さんの理解の助けになりましたら幸いです．講義や実験と盛りだくさんで，準備に時間を費やし大変でしたが，有意義な時間を過ごす事ができました．

講義・実験の模様†

消防本部入り口で撮影	完成して間もないそうです	消防といえば，これですよね	パネルを展示しました

見ても分かんないか・・・	鉄筋が展示されてました	財務大臣と先生の横で・・・	大盛況でした

国交省の茨城さんによるご挨拶	長岡東西道路について説明	地盤と液状化について講演	振動模型実験装置です

お家が揺すられます	2005宮城県沖地震の加速度記録	テクニシャン高田による説明	噴砂現象再現実験装置

熱弁してます	エッキー君の遊び方の指導	子供達が夢中で遊んでました	けっこうムズイやろ，それじゃアカン!!

東西道路建設現場見学の模様†

BOXカルバートが駐車場です	現場の責任者からの説明	フムフム，ナニナニ	ジオグリッド補強土の実験

どっちの箱が補強されているかな？	ジオグリッドの実物です	高橋准教授が見入ってます	箱の枠を取り外してます

子供が載ったら崩れました	もう一方はどうかな？	載っても跳ねても頑丈です	ねっ補強効果が出てるでしょ!!

橋台背面盛土工事現場の見学	マスコミにご挨拶・・・