はじめに

学内の業務等が忙しく，調査に出られませんでしたが，地震発生から10日がたち，被害箇所がどのように変化しているかを見るため，調査に出かけました．朝7時から出発準備はしていたものの，土砂降りのため10時まで待機し，小雨になったのを見計らって，調査に出かけました．渋滞もほとんどなく，スムーズに調査できました．

刈羽村刈羽

切土 No. 1	切土 No. 2	家屋被害 No. 3	砂地盤 No. 4	家屋被害 No. 5

1. 国道8号線長岡市大積の崩壊現場です．すでに車は通れます．どうやら，崩れたところを大きく切り取って，道路を造ったようです．大雨で切土面の土砂が流れ落ちていました．
2. 灰色の土も出てきています．
3. 刈羽村刈羽JR越後線刈羽駅の西側です．地盤の移動により家屋も被害を受けています．砂が吹き出したような跡も見られましたので，液状化が影響していると思われます．
4. 崩れて現れた砂地盤です．周辺は砂丘になっており，傾斜地が動いてしまったようです．
5. 写真左側から右に向かって移動して，側溝が圧縮されています．道路を挟んで，右側は，被害が軽微になります．砂丘地の末端部が大きく被害を受けたようです．

柏崎市土合

荒浜駅 No. 6	ボックス No. 7	ボックス No. 8	ボックス No. 9

6. JR越後線荒浜駅です．被害は大きかったようで，復旧のためホームは原形をとどめていません．
7. 県道215号柏崎市土合のボックスカルバートの復旧です．片側は通れるようにしています．
8. 矢板や鉄骨が組まれています．
9. 段差には砂利を敷き詰めています．

柏崎市山本

すべり No. 10	採取場 No. 11	すべり No. 12	煙突 No. 13	すべり No. 14

すべり No. 15	道路 No. 16	家屋傾き No. 17	噴砂跡 No. 18	移動 No. 19

10. 柏崎市山本，クリーンセンター隣に発生したすべりによる段差です．クリーンセンターの煙突が折れているのがわかります．
11. 隣には砂採取場があります．砂丘地帯の砂と考えられます．
12. 周辺は砂丘地帯で，砂中心であることがわかります．2m以上の段差ができています．
13. 折れた煙突です．
14. すべりは奥にもおよんでおり，大きな範囲で崩壊したことがわかります．
15. 写真奥方向には，大きく落ちた箇所は見あたりません．ここを起点として，なだらかに動いたということでしょうか．
16. 柏崎市山本での被害です．写真左から右に移動したことがわかります．この辺りも砂丘地帯で，左側が高くなっています．傾斜から平になったところに大きな被害があらわれているようです．
17. 沈下により家屋が傾いてしまっています．
18. 砂が出てきています．液状化による噴砂跡でしょうか．
19. 地盤が移動して，側溝がつぶされています．道路を挟むと被害は軽微になります．

柏崎港

亀裂 No. 20	移動 No. 21	移動 No. 22	段差 No. 23	はらみだし No. 24

噴砂跡 No. 25	変形 No. 26	変形 No. 27

20. 柏崎港東埠頭の亀裂です．被害は軽微です．
21. 柏崎港中浜埠頭です．岸壁が少し移動しているようですが，被害は軽微です．
22. 同じく中浜埠頭です．被害は軽微です．
23. 柏崎港中央埠頭です．大きな段差ができています．
24. 柏崎港中央埠頭です．大きな段差，岸壁がはらみだしています．
25. 柏崎港西埠頭です．噴砂跡が見られます．
26. 柏崎港西埠頭です．地盤は大きく変形しています．
27. 柏崎港西埠頭です．地盤は大きく変形して隙間や段差が現れています．

青海川駅

斜面崩壊 No. 28	斜面崩壊 No. 29	家屋被害 No. 30	伸縮計 No. 31	橋梁 No. 32

伸縮計 No. 33	表層崩壊 No. 34

28. JR信越本線青海川駅の斜面崩壊です．水平方向に堆積構造の違いのようなものが見られます．石を含んだ固結度の低い層のようです．
29. 崩れた土砂を採取しておきます．
30. この斜面の上の家屋です．ブルーシートがかかっており，被害があることがわかります．
31. 伸縮計が取り付けられています．メインの崩壊より東よりの斜面を測定しているようでした．クラック等により，すべり落ちる可能性があるということだと思います．
32. 米山大橋の青海川側の被害です．橋梁と接触したのか，道路側のコンクリート壁高欄が落下してしまっていました．
33. 伸縮計です．
34. 恋人岬の方には表層崩壊跡が見られます．

柏崎市米山町，上輪

斜面崩壊 No. 35	斜面崩壊 No. 36	滑落崖 No. 37	斜面崩壊 No. 38	斜面崩壊 No. 39

斜面崩壊 No. 40	斜面崩壊 No. 41	斜面崩壊 No. 42	全景 No. 43	擁壁崩壊 No. 44

表層崩壊 No. 45	橋脚部 No. 46	線路 No. 47	巨岩落下 No. 48	砂岩 No. 49

表層崩壊 No. 50	表層崩壊 No. 51	表層崩壊 No. 52	トンネル No. 53	風化層 No. 54

流れ盤 No. 55	全景 No. 56	表層崩壊 No. 57	表層崩壊 No. 58

35. 柏崎市米山町聖ヶ鼻に向かう道路を塞いだ斜面崩壊です．米山駅寄りからアクセスしました．
36. 柏崎市米山町聖ヶ鼻へ向かう道路を巻き込んだ大崩壊です．笠島駅寄りからアクセスしました．
37. 滑落崖です．それほど深いすべりではありませんが，滑らかな泥岩面が見られます．
38. 道路は完全に寸断されて，埋められていたライフラインも切断されています．
39. 土砂は海に流れ落ちています．
40. 向こうにも崩壊が見られます．何ヶ所かですべったようです．
41. 奥の斜面崩壊です．同じく，泥岩面ですべっているようです．
42. その奥の崩壊です．こちらには滑らかな泥岩面は見られません．
43. 離れた場所から撮った全景ですが，手前にも小さな崩壊が見られます．
44. 柏崎市上輪の海岸近くで見られた，道路擁壁の崩壊です．地震時に地面にクラックが発生して，7/26の雨で崩壊したそうです．
45. 柏崎市上輪新田の海岸近くで見られた斜面の表層崩壊です．
46. 国道8号柏崎市上輪の上輪橋の橋脚部で崩壊が起こっています．
47. 線路の点検がされています．向こうに見えるのが，米山第一トンネルです．
48. 聖ヶ鼻方面へ，海岸沿いの道を歩いていきます．巨大が岩が道路に落ちてきています．
49. 崩れている岩を見てみると，層構造のある砂岩であることがわかります．
50. 草の根系の下あたりからすべっていることがわかります．
51. 数多くの表層崩壊が見られます．
52. こちらの斜面は固結度が高かったのか，岩石がゴロゴロしています．この崩壊がトンネル坑口を塞いでいます．
53. 完全に坑口が塞がっているわけでないのですが，雨の影響か，トンネルから水が漏れて，トンネル内は水浸しです．斜面に雨水が浸透していることがわかります．
54. 風化した軟らかい層が泥岩の上にのっているのがわかります．
55. 斜面にそった層構造が見られます．流れ盤のようです．
56. 遠くから崩壊の全景を見てみました．
57. 米山第一トンネルの上の表層崩壊です．
58. 柏崎市上輪の海岸近くの表層崩壊です．木もしくは岩が抜け落ちた跡でしょうか．穴が見られます．

北陸自動車道

高速道路 No. 59

59. 北陸自走車道の柏崎周辺です．段差が多く発生しています．すでに応急の復旧はされています．