久々の工事現場レポートです.実は,結構現場には出かけていたのですが,怠慢な私はいつもデジカメを忘れて,HPを更新できませんでした.雑談はさておき,本題に入りましょう.
国道289号線の新潟県下田村から福島県只見町に抜ける部分は,分断されたまま繋がっていません.この通行不能区間付近を八十里越え(実際の距離は八里ほどですが,あまりの険しさに,十倍の距離をいう)といい,現在国道をつなげる工事が続けられています.豪雪地帯で,冬季休工となりなかなか進まないようです.今回は,9号トンネルの見学です.工事概要は以下のとおり.
工 事:9号トンネル(延長3173m)の新潟側入り口300m地点より1582m地点まで
工 期:平成15年5月14日から平成18年12月20日
発注者:国土交通省 北陸地方整備局
施 工:西松・熊谷JV
さて,薄暗いトンネル内に入りました.発破掘削を行うため,トンネル入り口は防音壁で閉じられています.この防音壁の中で発破を体験しましたが,すごい衝撃でした.
吹き付けコンクリートとロックボルトのNATM工法です.H鋼があばら骨のように入っており,土質がかなり悪いことが伺えます.水が湧き出ており,地盤もドロドロでした.そのうち,仮舗装をするそうです.
トンネル内に並べられている(発破のため避難中)作業機械の説明も受けました.
トンネル最深部です.すでにダイナマイトが仕掛けられています.早く避難しましょう!
9号トンネル新潟側入り口です.地すべり対策として,アンカー工法や地すべり抑止杭が使われています.地すべり抑止杭の頭部は連結され(写真の赤い部分),アンカーで固定されています.写真の大型ダンプは,発破で崩された土のずり出しを行っています.
火薬庫です.有刺鉄線で囲われ,足跡が残るように砂が敷き詰められています.かなり厳重です.