平成16年度第3学年合宿研修


涙の下準備

さて,今年もやってきました,恐怖の合宿研修.3年生担任の私はその企画準備をすることに(泣).合宿研修日は平成16年4月7,8日に決定.まず,前年の10月に見学場所の選定を行いました.見学場所は上越魚沼地域振興快速道路の浦川原1号トンネルに決定.私が指導した学生が鹿島建設に就職して,ちょうどこの現場で働いていました,助かり!次ぎに宿泊場所の確保.総勢100名を超えていますので,どこでもいいというわけにはいきません.妙高高原にあるかんぽの宿に連絡してみました.するとなんと,宿泊3ヶ月前からでないと予約は受けられないとのこと.しかもそれは,郵便局においてある申し込みはがきに記入して申し込むそうです.その抽選を優先させて,フロントで予約を受けられるのは2ヶ月前からだそうです.おい,おい,郵政公社になってサービス悪くなったんじゃないの!4月宿泊の場合は,1月1日から1月15日の間に申し込む必要があるとのこと.さすがに元旦は郵便局もバタバタしていて悪いかなと思い(気を遣いすぎ!),1月2日,勇んで長岡中央郵便局にはがきを提出に行きました.窓口に提出すると,"これは何ですか?"と,意外な返答が."はぁ,かんぽの宿の申し込みですよ!","ああ,保険業務は1月5日からになりますので,よくわかりません."ですって.だったら,1月5日から申し込みって書いておけよ!

2月になって,ようやく抽選結果が届きました.そのはがきには以下のように書かれていました(悔しいので全文掲載!)."このたびはかんぽ福祉施設ご利用のお申込をいただきましたが,抽選の結果,誠に残念ながらはずれとなりましたので,あしからずご了承願います."ですって."えーーー,今ごろはずれと言われても..."驚いてフロントに電話をしてみると,"あまりに大口だったので,コンピュータが自動的にはじいてしまった可能性もあります.もう数日でこちらにも利用者の情報が届くと思います.検討してみますので,もうしばらくお待ちください."ということでした.数日後,利用可能との返事が届き,胸を撫で下ろしました.しっかし,このシステム,心臓に悪すぎ!

学生が支払う金額は一人あたり9,000円.この金額から,昼食(弁当),夕食(宴会),懇親会,朝食,昼食,宿泊費を捻出しなければいけません.まず,かんぽの宿との交渉です.むこうから出された宿泊費(夕食(ビール1人1本つき),朝食,昼食(カレー))は9,300円に.これでは大赤字."夕食の質を落としてくれませんか?"と聞いてみると,"できません.これはセットですのでメニューは決まっています.あとは一品料理で注文してもらうしか...あまり量は出せないいと思いますが."うーん,つめたいのね.昼食のカレーを安くしてもらい,ビールも20本サービスで何とか一人あたり8,800円に.あと,簡易保険に加入していることを示す書類を集めてくださいといわれました.学生は勘弁してもらおうと思ったのですが,だめでした(泣).

次は弁当の交渉です.業者から出された値段はお茶つきで500円.学生ですので,ボリューム重視,素材は安くで,お茶つき400円でお願いしました.業者は嫌がっていましたけどね.

次は,懇親会用の買い出しです.これは,夕食後,部屋で行うものです.ビール,酎ハイ,日本酒...引率してくださる教授陣の好みも忘れては大変.焼酎,梅干し...ちゃんと買っていきますよ!おっと忘れてはいけません.女性用の甘いお菓子と甘いジュースも.あとで,ブーブー言われますからね.総額68,000円に.車二台で,トランク,座席シートを使い,何とか積み込めました.あと,私が所有している日本酒(一升)も出しましょう.

最後は,かなりの赤字となりそうなので教授の部屋を回っての,商品券等のカンパのお願いです.最近不景気ですので,めっきり数が減りましたね.いやー,準備疲れました.この間色々と愚痴を聞いていただいた方には,ご迷惑をおかけしました.


いざ,出陣

Training101 当日,なかなか一人来ない.電話をしてみると,やっぱり今日行きませんですって.おいおいおい.さて,バスに乗り込んで出発です.みんな楽しそうですね.こちらの苦労も知らずに...いえいえ,みなさんが楽しんでくだされば幸せです.


Training102 さて,トンネル工事現場に着きました.まず,トンネル入り口手前で安全帽の配付です.普通はトンネル現場に女性は入れません.山の神様は女性で,同性が中に入ってくると怒り,トンネルが崩れるという迷信を,現場作業員は信じています.今回は女性も多かったのですが問題ありませんでした.よかったよかった.最近の現場は本当に綺麗になりました.

Training103 入り口付近は覆工コンクリートもきれいですね.防水,地下水圧対策などの説明を受けます.

Training104 Training105 Training106 さて,どんどん中に進んでいきましょう!仮舗装してあるので,歩きやすくて,グー.中はグチョグチョで長靴がないと入れないような現場も多いですからね.あと,粉塵対策もよくできています.3Kのイメージが薄らいできていますね.

Training107 途中,色々な重機や装置の説明を受けます.

Training108 トンネル掘削面(切り羽)に到着しました.結構弱い地盤で,ボロボロ崩れてきています.きっ,危険ですので早く引き上げましょう.

Training109 見学後,室内で詳細な説明を受けました.

Training109a Training109b さて,昼食(弁当)です.安い弁当で,学生から反乱が起きないか心配だったのですが,なんと,現場から豚汁が振る舞われました.さすが豪快!かつ美味しかったです.学生たちも大満足でした.ありがとうございました.


Training110 続いて,汚泥リサイクルパークの見学です.最近,環境問題は重要ですからね.まず,部屋で施設の説明を受けました.

Training111 バキュームカーが...臭いは強烈ですね.でもきれいな施設です."先生の研究室(地盤研)よりきれいですね",誰だ,そんなこと言っているのは!

Training112 ガスホルダー...驚異的ですね.これが爆発すると...


Training113 Training114 Training115 さて,見学も終わり,次は宿泊場所,妙高に向けて出発です.妙高山はまだまだ雪が残っていますね.


Training116 さて,宿についてみんな宴会場に集まってきました.

Training117 カンパーーーーイ.一番の功労者の私は...写真撮影です(泣).

Training118 ワイワイ,ガヤガヤ.まだ酔っ払っている人はいませんね.


Training119 Training120 次は部屋で二次会(懇親会)だ!一番の功労者の私は...やはり写真撮影(泣).

Training121 Training122 なんか,ゲームをやり出す輩が出てきました.何でここまで盛り上がれるの?うー,俺も負けてられるか!

Training123 真っ裸で歌い出す奴や,ふすまを壊す奴...私も一気飲みをさせられて,やばかったですが,そこは年の功.まだまだ若い者には負けません.草木も眠る丑三つどき,何とか沈静化に成功!ミッション終了.

Training124 Training125 部屋に帰って,若手の先生方と労をねぎらい合い,とてもここには書けないような愚痴をかまして...布団に入りました.そういえば風呂にも入る時間なかったなあ.汗でべとべとだ.ようやく寝られると思ったのもつかの間.ボコボコボコ...となりの野郎の足蹴り攻撃だ(一番奥が私の布団).部屋割りを考えたのは私.色々な情報を仕入れて推考したはずなのにミスったか...仕方がないので私は枕をもって畳で寝ることに.うー,寒いなー.


Training126 Training127 朝起きると,外はうっすら雪化粧.うーー,寒いはずだ.まー,何とか風邪を引かなくて良かった.


Training128 Training129 Training130 さて,最後の行事,研修です.みんなちゃんと起きていますか?私も昨日の恨みとばかりに小一時間しゃべりまくりました.あー,疲れた.

Training131 研修室の後かたづけをすませて,昼食会場にきてみると,みんな食事後で部屋はガラーンとしています(泣).どこにカレーが余っているか探していると,学生が駆け寄ってきて,"先生,カレー余っていると思って二つ食べちゃいました."ガーン,なっ,なんていうことを!苦労して手配したカレーが...よく探すと一個余っているではあーりませんか(吉本風?).誰か食べなかったのかな?でも事なきを得ました.


エピローグ

フロントに最後の挨拶に行ったとき,"ふすまが数枚破かれていて,汚れている布団もあります.これは弁償していただきます.あと,壁に傷が付いている部屋もありますが,これはいつの時点でついたかははっきりしませんので,請求しません.ざっと見積もったところ三万円ほどになります.後日請求させていただきます."はいはいはい,もー真っ赤っかですよ!

Training132 Training133 疲れからか,バスの中では熟睡,あっという間に大学に着いちゃいました.出るときはつぼみだった大学構内の桜が結構咲いているではありませんか.学生たちが,"来週花見をやるので先生も出てください."よーし,今回苦労をかけられて分の元を取っちゃる!したたかな学生たちにお金を巻き上げられるのが落ちかもしれませんが(笑).さて,このようにして新年度が始まりました.この学生たちが大学を巣立つまで温かく見守っていきましょう.


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