通常なら,1月下旬頃には計測小屋の雪下ろしもかねて,現場へ出かけるのですが,今年は忙しくてサボってしまい,かなり雪も溶けた2月下旬の出動です.
さて,計測小屋まではこのような雪斜面を登っていかなくてはなりません.動物の足跡だけですね.これは山ウサギでしょうか.山ウサギは問題ないでしょうが,人間は装備なしでは,雪に埋まってしまって身動きできなくなります.
そこで,深雪歩きには欠かせない"かんじき"の登場です.このかんじき,優れものですね.雪を掘るためのママダンプとスコップも持って登ります.でも,なぜママダンプと呼ぶのでしょうね.
これがかんじきを装着したところ.よし,これで深雪も何のその.ズボッ,あれ?かんじきが雪にめり込んじゃいました.不摂生が祟って体重オーバーか?いやいや,雪が柔らかかったとしておきましょう.
前を行くは技官の"くまさん"(もちろんあだ名).さすがは長野の山奥,豪雪地帯育ちの山男.私の方が20歳も若いのにどんどん引き離されます.うーん,それにしてもこのママダンプ,重すぎ!
おっ,あそこに見えるは計測小屋.やっと着きました.しかし,かなりの体力を消耗してしまいました.
休む暇もなく,雪ほり開始.まず雪をスコップで四角く切って,ママダンプはこのように使います.どうです.結構綺麗に雪の固まりを除いていけるでしょう.
さて,次はドアが開けられるように雪ほりです.ここはスコップで地道に掘っていきましょう.どうです.うーん,我ながら素晴らしい.
どうです.ドアも開いたし,周りの雪もかなり取り除けました.こんなものでしょうか.と言うか,これぐらいで勘弁してください(泣).
さて,計測小屋の中を覗いてみましょう.ケーブルやら訳のわからない物が乱雑に置かれていますね.これは,融雪量計です.その他,降雨量,気温,地温,地下水温,地下水位を測定しています.
帰りは登るとき付けた足跡を辿っていくと楽です.おっ,民家が見えてきました.もう少しです.明日は全身筋肉痛ですね.これは冬バージョンでしたが,秋もありますよ.山芋が取れたりする場所もあります.自然薯ですね.私は,地上に出ている葉やツルでは見分けがつきませんが,技官のくまさんが見つけてくれます.根が深いので折れないように掘るのが大変です.掘ったらすぐに近くの小川で洗って,かじってみる.土の味がしてこれがまた美味.糸魚川付近の土砂崩れ跡にはヒスイがごろごろしていました.でも,これ拾ったら駄目なんですよ.知ってましたか?